価格:
1,050円 レビュー評価:
4.0 レビュー数:1
名作「高校生のための三部作」に次ぐ姉妹本。
国語の教科書の中でも中心人物はいつも「男」であるし
作者も男であることが多い。本書はこれに対抗し中心人物が「女」、
または作者が「女」であるものを中心として編集されている。
現代フェミニズムの古典であるボーヴォワールから上野千鶴子、
樋口一葉、向田邦子などの掌編が収められている。
面白いものが多いが、編集が恣意的で教科書に準じた
単調さとワンパターンさが見受けられる。
しかも本文に対する解説は多少あるものの、設問などはついていないため
現代文演習として利用するのは無理がある。しかし岡本かの